会長挨拶
一般社団法人 日本胎児心臓病学会
第30回学術集会
会長 松井 彦郎東京大学 医学部 小児科 准教授
このたび、一般社団法人日本胎児心臓病学会第30回学術集会を2024年2月17日(土)、18日(日)の 2日間、一橋講堂(東京)にて開催することとなりました東京大学医学部小児科の松井彦郎(まついひころう)です。学術集会長として、皆様に満足していただける学術集会になるよう鋭意準備中です。
今回のメインテーマは、「今、わたしたちが何をするべきか?」といたしました。少子高齢化が進む日本の未来において、進歩してゆく出生前診断のあり方はさらに重大な課題となっていきます。これまでの30年の当会によって培われてきた胎児心臓病学の発展の「歴史」と、今後さらなる進歩が期待される「未来」とをつなぐ分岐点として、「今を考えること」が日本にとって重要なテーマと考え、企画いたしました。先天性心疾患の診断や治療だけでなく、それを取りまく様々な課題について、「今わたしたちがやらなければいけない事」を皆さんと一緒に考えたいと思います。
今回は、これまでに発展してきた技術を活かして、「現地開催の良さ」と「配信の良さ」を駆使して、ハイブリッド開催を予定しています。また、セッションが重なって見ることができなかった方や、当日参加できなかった方々がご覧いただきただける様に、学術集会終了後にはオンデマンドの配信を予定しております。そして、効率的かつ持続可能な学術集会運営を目指して、学術集会運用のマニュアル化等を進めてゆきます。
日本の胎児心臓病学の進歩はめざましく、この学会が立ち上がってから、すでに30年以上の月日が経とうとしています。これからの日本の未来のため、胎児・家族の幸福のため、皆さんとともに「今」を考えてゆきましょう。東京の地で皆様とお会いすることを心から楽しみにしています。